復縁屋

ターゲットの本音と工作員の胸の内

離婚した対象者に聞きました 復縁したくない理由ベスト3

復縁屋工作を行う探偵社に入社して早や6年。振り返ってみると、数えきれないほどの様々な案件に工作員として携わってきた。
ターゲットに接触し、連絡先を交換する。会って本音を聞き出し、心理誘導をしてきた、ある意味出会いの多かった日々…。
最近は「離婚した元夫、元妻と復縁したい」という復縁屋工作のご依頼が増えている気がする。
ターゲットである元旦那さんや元奥さんに接触し、仲良くなる。そしてさりげなく依頼者様について聞くと、返ってくる言葉は大抵決まっているのだ。

「あの人は最後まで離婚に至った原因を理解していない」
「未練たらたらで連絡してくるのが、逆に気持ちを萎えさせる」
「復縁を迫って来るけど、夫は何も変わっていない」

離婚した相手と復縁したくない理由として、良く聞くのがこの3つ。
私はこの話が出てくるたびに、またこれね…と心の中で呟きながら適度に相槌を打ち、真剣な表情で聞いているのである。

会えない時間に何をするのか

工作した内容を依頼者様に報告すると、えっそうなの!?となることは案外多い。直さなきゃと思っていた離婚事由、良かれと思ってやった行動。
そこにずれが存在する限り、復縁できるわけがない。下手に復縁を迫るより、何もしない方がまだマシなんてこともあるのだ。

次に未練漂う連絡について話そう。
昔よりはハードルが低くなったとはいえ、やはり離婚は普通のカップルが別れるのとは趣を異にする。
相手を簡単に忘れることはないため、会えないからといってしつこく連絡を入れるよりは、冷却期間を設けた方がずっと良いのだ。
しかしこの冷却期間、勘違いしている人が非常に多い。相手から完全に拒否されている場合は沈黙せざるを得ないが、そうじゃない場合は口を開いてもいい。復縁の意思が伝わらないのであれば、連絡をとっても良いのだ。
では何がダメでどんな連絡ならOKなのか?
思い返すとターゲットが一番嫌っていたのは「自分の状況アピール&状況確認」。
「自分の状況アピール」は知ってほしいというエゴを感じ、「状況確認」は未練を強く感じてしまって気持ちが萎えるそうな。
では、どんな連絡なら良いのかというと、例えば「知り合いが●●のチケット余っているみたいで、欲しい人を探しています。」みたいな、あなただけではなく他の人にも聞いている的な内容。
相手は未練を感じることがなく、そこから連絡を取りだした人は意外と多い。
会えない時こそ相手に送るメール内容を吟味すべきなのだ。

味方を増やし復縁につなげる

ところで、復縁のために一役買ってくれる人がいる。
それは相手の家族だ。
両親や兄弟と良好な関係を維持できれば、時として援護射撃をしてくれることがある。過去にはターゲットの母親が依頼者様を気に入っていて、熱いプッシュをしてくれたことがあった。
それでも今一歩踏み出せないターゲットに対し、母親とは別の切り口から依頼者様を後押しして復縁に持ちこんだことがあった。

復縁を目指すには、求めるばかりではなく当人が変わる努力をしなくてはならない。ただしやみくもに行うのではなく、指標が必要だ。
このあたりを考えて変わっていかなくては復縁できたとしてもまた別れてしまうだろう。
私がターゲットの本音から見つけた、復縁したくない理由ベスト3。
参考にしてみてはいかがだろうか。