栄養学と男女の恋愛

管理栄養士
職業
管理栄養士

お茶の水女子大生活科学部にて栄養学を学び、現在第一線にて活躍。
香料分析などの研究を主に行う。

衣食住は、生きていく上で切っても切り離せないもの。
最近では食育なども盛んに行われるようになり、食の重要性が見直され始めています。
しかし一方で、食に間違った見解を持つ人も増えています。
痩せれば綺麗になれるという考えからきているのでしょう。
ダイエットにとらわれて拒食症に陥り、モデルの若い女性が命を落とすこともありました。
単品だけを食べるダイエットや、炭水化物を食べないなどの方法も一時期ブームになりましたね。
しかし、栄養学的に考えれば、このようなダイエットをすることによってデメリットも多々生まれてくるのです。
摂食障害の問題は年々増加しており、栄養界では深刻化しています。
また身体的にだけではなく、「美味しい物を美味しく食べられない」というのは精神的にも良くありません。
「食べる」ことを楽しめる人は、それだけで幸せに見えるものです。

食は生活していく上で重要なポジションにあります。
また、当然のことながら、恋愛においても重要な位置を占めています。
胃袋を掴むという言葉があるように、美味しい食事が相手の心をも掴み取れるというのはもはや常識。
美味しいだけではなく、相手の身体を気遣った食事を作れれば、あなたの女子力・男子力はさらにランクアップすることでしょう。
仕事から疲れて帰ってきたとき、癒してくれるような食事が用意されていたら、どんなに心温まるでしょうか。
食は、身体にとっても心にとっても大切なものなのです。
また恋愛のいざこざで疲れた時に、自分を取り戻す原動力にもなりえるでしょう。
そのため、知人から恋愛相談を受けたときには、食にも気を使った方が良いとアドバイスしています。
自己改善しなきゃ!と化粧に力を入れたり、ダイエットできれいになろうとしたりする人は多いですよね。
ただ、管理栄養士としては、もっと基本的な部分も見た方が良いのでは?といつも思ってしまいます。

FAX探偵ドットコムのスタッフに、私の10年来の友人であるAがいます。
栄養学的な知識はもともと持って無いに等しかったのですが、入社してから、少しずつ栄養や食事のことについて尋ねてくるようになりました。
恋愛で悩む相談者に対してアドバイスをするために知りたいとのことでした。
探偵って法律的な部分でサポートするのかと思っていましたが、多方面のジャンルを勉強した上で、総合的なアドバイスをするようです。
私は1つのことをやるので精一杯なので、純粋に感心しましたね。
想像以上に大変な仕事のようですが、相談者に喜んでもらえるのがなによりとのことです。

ところで、恋愛で悩む人って男女問わず多いですよね。
衣食住と共に人生の大きな部分を占めていますし、最も感情が左右される事なので、他への影響も大きいと思います。
相手を想うあまり、理性を失って暴走してしまうといった話も聞きますが、こじれてしまった関係をその人自身で解決するのは非常に難しいことです。
波乱のまっただ中に立たされ、探偵社のサービスである別れさせ屋や復縁工作を利用する方々も後を絶たないようです。
しかし友人Aは、この業界は悪徳とも言える業者も少なくないと言っていました。
他社の情報はどこで仕入れるのかと聞いたところ、他で工作に失敗した人が、諦めきれずに再度依頼を持ちかけるそうなのです。
それで「前業者」の情報が相談者から集まるのだとか。

その話を聞いていて、どこの業界もあまり違わないのだろうなと思いました。
私達が、健康食品やサプリメントに購買が殺到するのを見て、憤慨するのと同じようなことなのでしょう。
あたかも医学的に根拠があるようなキャッチコピーが謳われているものはたくさんあります。
ただ私達の目から見ると「法に触れない程度に上手く誤魔化してやっている」ことがわかってしまいます。
恋愛と同様、健康を欲する人も多いのです。
本当のところをよく知らないから、メリットがあるように見せられると乗せられてしまう。
お金で解決できることならと何とかしてすがりたくなってしまう。
根拠が無くても、なんとなく良さそうだからと選んでしまう。

当然と言えば当然ですが、商売をする側は、サービスや商品について悪いことはあまり言いません。
そのため購買にあたり「良い面」の情報しか仕入れられず、結果騙されてしまう。
本来であれば、「なぜ良いのか」「デメリットはどこなのか」など多角的な見方をする必要があるでしょう。
例えば家や車を買うなら、モデルルームを見たり、試乗してみて体感する。
予め考えられる問題点や、こだわりたい点をリストアップしておき、それに合致するものを探していく。
市場が開かれているジャンルでは、情報も一般に広まっており、こういったこともやりやすいでしょう。
しかし、食品にしても探偵にしても、ごく一部の人しか「本当の情報」を持っておらず、残りの人は「本当に見える情報」しか持っていないという市場では、購買者は惑わされがちだと思うのです。

「自分で見て、感じて、比較して、考えてみる。大きなロットではなく、まずは小さなロットから」
情報弱者である消費者のことを考えれば、小さなロットも用意しておくのがごく普通の対応だと思います。
商品について良いことしか言わなかったり、質問に真摯に答えてくれないところとは契約すべきではありません。
まずは売り手と話してみて、信頼できる相手かを肌で感じて見極める。
試しながらその結果を見て、その後使用し続けるかを検討する。
友人Aとも、この点ではぴたりと意見が一致するので、長いこと良い関係が続いているのかもしれません。

探偵に依頼を考えている方も、まずはよく考えてみてください。
そして望むような結果が得られると良いですね。

管理栄養士

お茶の水女子大生活科学部にて栄養学を学び、現在第一線にて活躍。
香料分析などの研究を主に行う。