占い師による恋愛工作の考え方

占い師による恋愛工作の考え方
氏名
青山 萌波(あおやまもなみ)※占い師名
職業
占い師

開業占い師歴6年。それ以前は友人の相談にのる形式で占い実施。
活動エリアは都内六本木、新宿。ホテルの客室やラウンジ利用。現在は紹介者がいる場合のみ鑑定。顧客の多くは経営者、事業主。女性顧客も多い。

占い手法は生年月日から割り出す四柱推命、宿曜を適用。ともに東洋系の占いで、いわゆるお羊座、おとめ座などよく聞く西洋系のものとは異なり、陰陽五行がベースになっている。卦をみるために、タロットを使用。それ以外にオーラをみる、オーラリーディングも適用。色でその人の状態や未来に起こることを鑑定する。これらを合わせて多角的に鑑定する。モットーは現実社会に役立つ占い。

経営者は、主にその時々で注意するべきこと、および、事業計画、人事配置などで占いを利用するケースが多い。ほぼ、自分でも見通しがあったうえでの相談ごとのようで、たいていは誰かに話を聞いてもらって自分が間違っていないことを確認して満足する。それ以外は気づかない落とし穴がないか、確認している。

しかし、経営者とは言え、人の子なので、表向きの事業の相談が終わると、自身のプライベートなことに話は及ぶ。多いのは、配偶者や固定パートナー以外との恋愛相談。「気になる子がいるんだけど」と切り出してくる。これは男性のみ。女性はそのような相談はない。相談しているとはいえ、特に配偶者と別れたい、パートナーと縁を切ってまでその子とどうにかなりたい、というレベルではなく、古い言葉で言うなら、「アバンチュールを楽しみたい」感覚だ。それに関しては、相手の生年月日まで分かれば、うまく誘う方法、つまり、その相手が落ちそうな方法を占って伝えている。不倫の後押しをしているようにも思う時はあるが、クライアントの望むことを叶えるという意味で話している。あとは自己責任でお願いします、というところだ。

「経営者じゃないのですがいいですか?」と訪れる女性もそれなりにいる。そのような女性は、どの人もまずは、キャリアについての相談だ。このまま仕事を続けていいのか、上司とどうやったらうまく折り合っていけるのか、など。こちらも同様に話しているうちに必ず恋愛の話になる。

世の中に恋愛が全く気にならない人はいないのではと感じている。

女性からの恋愛相談のトップはダントツで夫・彼氏の浮気相談。次に多いのが一度別れた人との復縁。恋愛相談の二本柱である。それ以外には、「私にはいつ彼氏ができますか?」というものもある。相談者の年齢層は低くはないので、その相談はあまり無い。

まあ、先に例にあげた男性相談者のことを考えれば、彼の想いが成就するなら、それは立派な浮気であり、その浮気に泣かされて、また占いに相談にくる女性もいるというのは、なんとも居心地が悪いのは否めない。

浮気の相談は、浮気を実際にしている証拠を持っているわけではなく、そのように感じるから、相手がどの人だか目星はつくけど、確証はないというケースが多い。

「なんとなくあやしいと思うんですけど」

と話が始まる。疑惑の段階で、どうなっているのか占ってほしい、ということだ。心の奥底では、「ちがいますよ」と否定してほしいのがありありと伝わるが、占ってみて、その様相があるならばはっきり伝える。それは相談者に現実を把握したうえで、自分自身のとる行動を決めてほしいと願うから。

話はそれるが、昨今ちょっと流行りの「愛され妻」ムーブメントは、逃げでしかないと思っている。「愛され妻」ムーブメントは、旦那が浮気しても、その事実は責めず、そのことによって、自分自身も責めず、証拠をつかむための探偵を雇うなどもってのほか、相手を信じることを推奨するらしいのだか、それでは、自分が取るべき道を正しく判断できないだろうと思う。浮気がばれて、嫁がにこにこしていたら、旦那だって気味が悪いだろう。臭いものにふたはできないはずだ。臭いものは臭いと確証を持ったうえで、それを我慢するのか、怒るのか決めるのが自立した人間のすることだろうと思う。

話を戻して。浮気疑惑の発端は、ほぼ携帯電話が絡んでいる。ロックをかけている段階であやしい、どこに行くにも携帯を手放さないからあやしい、本当はやりたくないけど、携帯を見てしまったら、メールがすべて消去されていてあやしい、など、どれをとってもあやしいと思い込んでいる。だから、確認したい、と依頼される。

この段階では、実は相談者は真実に向かい合うのを恐れている。はっきりとした、物証が出て、自分の旦那や彼氏が浮気をしているということを認めたくないのだ。だから、物証を出さない、いや出せない占い師に頼るのだと感じている。現実に目を背けてもしかたないのにと思いつつ占いの依頼は受ける(笑)。

占い結果で、浮気がほぼクロだろうと出たら(ほとんどのケースはそうなのだが)、相談者はどうしたいのか聞くようにしている。したいことによって、次に占う項目も変わる。

別れてほしい、別れさせたい、という返事がほとんどだ。旦那や彼氏を愛しているいないにかかわらず。それは、その男性を奪われたくないということより、自分のモノにちょっかいだしている女性が存在するということに腹立たしさを覚えるからだ。

いや、ちょっかいだしたのはあなたのご主人ですよ、と言ったところで、その時点では受け止められないので、その部分は飛ばして、別れさせるには、ということに話はうつるのだが、そうなると、おまじないや、念など、正直オカルトの域に入ってきてしまう。

確かに、効くおまじないもあることはある。でもそれはまさしく当たるも八卦の世界になってしまう。それじゃあ、不倫している二人は別れない。これでは、何の意味も無い。ましてや、占い結果で、クロと判断して、さらにおまじないで解決しよう、なんて、それがまかり通ることではないことは占い師も十分理解していることだ。理解しながら、相談料目当てで引き延ばす占い師も存在することは存在する。

そこで、わたしは、相談者自身で、まずは確証をとってみようと提案する。相談者ができることは、持ち物や男性の洗濯物をチェックする、携帯がPCでもメール閲覧可能な機種であれば、男性にばれないようにチェックするなど、それくらいしか無い。

これで得られるものは、よほど間抜けな男性でない限り、浮気の証拠にはなりえない。浮気するほうもいろいろ工夫している。先に記した、気になる女性がいる経営者にも、ばれないようにすること、というアドバイスを私はかかさないくらいだから。

復縁に関しては過去に別れた相手が今自分をどう思っているか、復縁を望んでいるかどうか知りたい、という2つの質問に限られる。

復縁を望んで相談に来る方は、みな焦りすぎる傾向にある。もちろん思いつめて占いに相談にくるのは承知しているが、

「今すぐにでも復縁したいんです」
「今、彼には好きな人はいるんですか?」

ととにかく今の結果ばかり求めることが多い。しかし、復縁は成就させるためにはタイミングがある。そしてそのチャンスは限られている。それを全く理解せずに、とにかくすぐ復縁したいという希望する。

復縁を持ちかけるにしても、何回も回数を重ねるわけにはいかない。冷静に考えれば理解していただけると思うのだが、一度別れているのだから、懇願してもダメなものはダメで、懇願される回数が多いと当然相手もうんざりするものだ。よって、真剣に復縁を願うなら、必殺一撃のタイミングで行動を起こす必要がある。

しかし、相談者はあせっているので、そのようなことが理解しがたい。まずは自分の気持ちありき、相手がどのような状態にあるかを察する余裕が無い。今、彼に彼女がいるかどうか尋ねることはするが、その結果によって、自分の復縁したい熱が下がるわけでは無い。

占いでは、復縁したい相手の生年月日から、その人の今の運勢の状態、および、行動・思考パターンを導き出し、画像があれば、その画像からわかるオーラ、そして、タロットで現状や近い未来に起こることを鑑定するが、言ってしまえば、それも、「たぶん、こうだろう」ということ。相談者もそれをわかっているから、今すぐ行動をおこすべきでは無い、と占い結果が出た場合、相談者はそれを受け入れられない場合がある。そこだけ、「しょせん占いだし」となる。

なので、占い結果を無視して、自分のしたいように、すぐ復縁を求めてうまく行かない、というケースが何回もあった。さすがにそれで占い師を責める人はいなかったが。

浮気の悩み、復縁ともに、はっきりとした確証が無いと、その後の動きがとれないということは共通している。しかし、正直言って、占いでは証拠はつかめないのだ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。もちろん、占い師もプロなので、当たるように、また、証拠がつかめそうなアドバイスはする。そして、それは空振りばかりではなく、それなりの打率は誇っている。

そのアドバイスを踏まえたうえで、確証をつかむには、相談者本人の行動だけでは足りないだろう。意図的になにかを収集しようとしても、なかなかうまく行くものではない。

ましてや、実際の浮気の現場を押えたり、復縁したい相手がどんな生活をしているか調査したりは素人にはできないことである。できたとしても、ストーカー扱いのトラブルメーカーとなる可能性も高く、その後、離婚が視野にはいっても、有利にすすめられないこともある。なので、するべきではない、と思う。

実際、私も、相談者に頼まれて、浮気しているだろう夫の尾行に付き合ったことはあるのだが、すぐに見失ってしまい、途方にくれてしまった。たまたまその時は私の直感が冴え、「こっちだと思う」という方向に進んで見事にその夫を見つけることができた。とは言え、その時はあてずっぽうに尾行日を決めたので、なんの収穫もなし。徒労に終わった。

その当時も感じたが、当事者が尾行し、プロではないので、見失うのも当然。不幸中の幸いは、尾行していることがばれなかったこと。素人なので、尾行の仕方のノウハウもあるわけなく、どれくらい離れて歩くのか、どこで待ち受けるのか、どうやって証拠画像をおさめるのか、全く知識もなく付き添いとは言えよくやったものだと思う。もし、相談者の夫が気づいてしまっていたら、浮気を止めさせて、夫婦関係の修復とはいかなかったであろう。向こう見ずなことをしたものだ。どうあっても蛇の道は蛇だと思う。

ここまでの話は、冷静時ならすぐに納得がいく話ばかりで、実は、不倫や復縁の相談を占い師にしてもあまり意味がないのではと気づくのではないだろうか。たぶん、相談者もうすうす感じているのかもしれない。

とは言え、それを相談者も理解しながら占いに来る。

それは自分が望む結果を話してもらって、自分が取りたい行動を後押しをしてほしいからにほかないと感じている。その希望に沿って、お客様の望んでいることを言ってあげられるならどれだけラクだろうかとも思うが、そうするわけにはいかない。そんな現実を直視しない方法推奨するのはまるで「愛され」ムーブメントの渦中の人みたいでできやしない。こと、不倫と浮気に関しては知らないほうが幸せ、ということはない。

もちろん、占い師もプロ。述べたように、数種類の判断方法を使っているので、確からしさの精度はあがっているし、ある程度の自負もある。が、証拠に近づくような示唆はできても、どうやっても目に見える証拠を提出することはできない。

となると、やはり、確証をつかむ実行部隊の手助けが必要となってくる。証拠掴みのプロ、探偵に依頼するのが一番だと私は顧客にも話している。指針を示したあとに紹介できるプロには、弁護士、会計士、医師、看護師などがいるが、探偵も紹介できる旨、相談者には伝えている。

その証拠が相談者にとってどんなに耳の痛いことであっても、ちゃんと聞いて、その上でご自身の取るべきことを考えてほしいと願っている。その証拠はきちんと現実にそっているものでなければならない。

不倫の場合も同様。確証が無いと実際行動するにもできない。不倫のケースは、その後の人生に大きな影響を及ぼすので、占いではこうでました、を根拠には行動しがたい。

占い師としては、占い結果が当たっていると自分自身の評価は上がってよいが、それが、必ずしも良いとは限らない。相談者が十分な判断できる材料を持ったうえで、依頼者自身が今後の人生を決めるようにしてもらうのが一番。

となると、占いはその手の相談には全く意味が無いのか、という疑問がでてくるが、そうではない。不思議なことに、占いが想像を超える可能性を示唆することがある。その結果も含めて、証拠収集のプロに動いてもらうべきだと思うし、回数を重ねて相談にくる方にはそのように勧めている。

浮気は法律違反だから、すぐに弁護士に相談するべき、という意見もあるかもしれない。しかし、それは、ちょっと違う。まずは、相談者のあなたがどうしたいのか、を決めたうえでないと、弁護士も相談に乗りようがないのだ。弁護士でもお抱えの探偵をもっているところもあり、弁護士に相談したほうが早い、とも思うかもしれないが、費用も割高で、法律的にOKなことしかしない(してくれない)、というところで歯がゆく、お勧めしがたいところだ。

実際、調査や、別れさせたい、という工作が入るならば、きれいごとだけでは済まないことも多々ある。それを含めて力になってくれるのが興信所だと占い師として線引きをしている。占いはより相談者の心によりそうサポート、興信所は実行部隊としてのサポートと役割があるのだ。

では、どんなところに依頼するのが良いのか、と言う話になる。ポイントがあるのだが、大前提としては2つ。相談者が安心して話ができるか、話を最後まできいてくれるか、また、相談者は必ず途中で気持ちが揺らぐので、それに良心的に対応してくれるかどうか、の2点は必要不可欠な興信所選びの条件になる。

興信所もプロなので、今までにたくさんのケースを見てきている。よって、話のアタマをきいただけで、浮気のシロクロも判断がつくだろうし、どのあたりが現場の押えどころか、すぐにピンとくるのだろう。それはよほど未熟なところでない限り、ある程度のレベルにあるにちがいない。とは言え、相談者からの話を遮ってしまったり、相談者が揺らぐことを見据えたうえで、着手金をがっぽりとってしまい、キャンセルはききません、返金はありません、というようなところには依頼してはならない。

どれだけ目の前に証拠を突きつけられても自分の旦那や彼氏が浮気しているなんて認めたくない人が大半。頭では理解できても、その現実を心が受け入れることが出来なくなる時もあるのだ。目の前に出される証拠がいくら現実であってもそれが理由で心を閉ざしてしまったり病んでしまうこともある。すこしでも受け入れる余裕があるときに見たいものだ。

そのような依頼者の心の揺れに寄り添ってくれる探偵でないと依頼して正しい証拠を突き止めてくれても安心して依頼できる優秀な探偵とは言い難い。価格や、キレイなホームページに惑わされてはいけない、と思っている。

そういう意味で目安になるのは、大きな金額の着手金をとらずに、都度都度のかかる費用をしっかり示して、その分の仕事をし、その分を請求するシステムを採用しているかどうかだろう。依頼者に無駄なお金を遣わせない配慮ができているところが良い。

とは言え、興信所という業種は一般人からするとなかなかご縁が無いもの。私は知人に探偵がいるので、気兼ねなく相談も依頼もできるが、普通はとてもじゃないけど敷居が高いと思う。「探偵の知り合いがいる」と言うだけでも驚かれるくらいだ。なので、興信所選びのポイントを挙げたところでピンとこない人もいるだろう。

そういう方にはぜひ六本木芋洗坂にある探偵バー「アンサー」を一度訪れることをおすすめしている。現役探偵がカウンターのなかでバーテンダーをしているし、七つ道具も展示されていて、探偵と言う職業に隔たりを感じないようになるだろう。

もちろん、訪れるだけでなく、そこで、バーテンダーに話しかけてみてもらいたい。現役探偵に話しかけるなどめったに無いチャンスだ。世間話でもいいし、込み入った相談ならその時の状況に応じて対応してくれるだろう。ド○ホリン●ンクルではないが、「お試し」の機会を与えてくれる興信所は他に類を見ない。これは仕事に自信があるからこそできるお試しなのだ。別に仕事を依頼しなくてもいい。依頼しないで解決することにこしたことはない。だから、安心して一度お試し相談をしてみたらよい。

占い師と興信所、あなたの恋愛の悩みにお役にたてる守備範囲は異なるが、ともにあなたが笑顔で過ごせる日が来ることを願っていることにはちがいない。だから、確かなプロに依頼し、勇気を持ってほしいと思う。

青山 萌波(あおやまもなみ)※占い師名

占い師
開業占い師歴6年。それ以前は友人の相談にのる形式で占い実施。
活動エリアは都内六本木、新宿。ホテルの客室やラウンジ利用。現在は紹介者がいる場合のみ鑑定。顧客の多くは経営者、事業主。女性顧客も多い。