事務所の住所をネットで検索しよう

業者を選ぶ際にその所在地を確認することは非常に大切です。住所を詳しく確認しなかったために間違った業者選びをしてしまうというケースは非常に多いのです。主なパターンが二つあります。

HP上で全国に支社があるとかこれだけの数の支社があると告知している業者がかなりの数あります。それを見て、規模が大きいから安心だと考えてしまうのは早計です。鵜呑みにしてはいけません。全国に支社があるところは一部を除き存在しません。正確にいえば、相談者や依頼者がイメージしている支社を複数持っている業者はありません。本社があり、支社と呼んでいるところはレンタルオフィスや間借りで、電話だけ引いているようなところにしかすぎません。相談者が支社や支店と思い電話をかけると電話が転送され、本社で受けるのです。本社の人間は、あたかも支店であるように装っているだけの話です。

住所をネットで検索してみるとそこにはレンタルオフィス会社があったり部屋番号まで記載されておらず調べられなかったりします。つまり、実質、そこに従業員がいるわけではなく、会社の規模を少しでも大きく見せようとしているだけの話です。ネット情報だけでも多少は探偵社の姿勢を垣間見ることができるのです。

もう一つのパターンは事務所が実在しない、代表者の自宅兼事務所となっているようなケースです。ネットで調べてみて、住所が存在しないというのは言語道断で話にはなりません。また、どう考えても個人宅であったり、住宅地にあるようであれば疑ってかかるべきです。最終的には前者も後者のパターンも事務所まで足を運んでみなければ分らないのですが、ふるいにかける一つの方法にはなるでしょう。

このような業者がどうやって誤魔化しているかといえば、積極的に出張面談を勧めてきたりします。無料で足を運んでくれるのを親切な行為と安心してはいけません。事務所に来てもらいたくない、事務所を見られたくないところは、当然、外で会おうと勧めてくるわけです。

相談者の中にはこのような疑問を浮かべる人もいるでしょう。岐阜に支社があると思って依頼した。しかし、実際に支社がないのに依頼を受けたら交通費や宿泊費などを負担をすることになり、損をするのではないかと。
確かにそうです。岐阜に支社があると言っている以上、交通費などは請求できません。なので、別名目にして見積もりを出せばいいわけです。もしくは、本社から優秀な人間を一名送りこむと伝え、一名分の実費を請求し、その他は別名目にしたりするのです。

パック制などでまとめて費用を受け取り、何もしないところであれば、交通費などは全く関係ありません。実際には現場にほとんど行かないわけですから、名目を考える必要もありません。公開している情報にしっかりと目を通し、整合性が取れているかなどよく確認してみる必要があります。