探偵は写真家の如く

探偵といったら浮気調査。小説などでは警察の合同で調査、または警察に協力するといった形で登場するが、実際のところそのようなことは少ない。

特に何か特別な権利を与えられているわけではない。
できることは一般人と同じ。唯一認められていることは「費用をもらって調査ができる」という点だけ。何の権利もない探偵が刑事事件を解決するというのは難しく、権限を持っている警察が捜査したほうが効率的で結果が出せるだろう。

刑事事件は警察へ。
では何をするのかというとできることは民事の部分だけ。

例えば夫婦間の問題。夫婦喧嘩は犬も食わないなんて言葉があるとおり、「国家の犬」が夫婦の諸事情には関与できない。民事不介入ってやつです。「うちの旦那が浮気しているんです」なんて警察に相談に行けば「あんたに甲斐性がないだけでしょう」と門前払いを喰らうだけ。つまり警察に相談のできない諸事情を解決するというわけです。

興信所のやることは民事性が高いもの。
とくに男女間のトラブルがほとんど。その中で浮気調査が代表的な項目。

浮気調査って何をやるのかという疑問点があると思いますが、方法や内容は様々。
基本的に依頼人が求めるものを取得するために行う。
ただ大体が浮気の証拠がほしいというものがほとんど。
浮気をしているのは分かっている。ただその証拠がない。
離婚をする際に泣き寝入りはしたくないので慰謝料請求のために証拠がほしいというものがほとんど。つまり、その証拠をおさえるものが浮気調査にあたる。

以下の写真を見てください。両方ともホテルの出入りの写真です。どちらも証拠になるのですが、やはりホテルとわかる写真のほうが適しています。

ラブホテル

良い例
※ラブホテルということがわかる証拠写真。

ラブホテル

あまり良くない例
※ホテルから出てきているか分かりづらい。

ホテル名や日時がわかる写真ほどわざわざそれがホテルだという証拠、またいつそれが行われたかという証明をする必要がありません。
理想の証拠写真は対象者のアップ、引きの写真。容姿がわかるものと、どこにいるのかがわかる写真でしょう。ホテルの形状などにより適した写真が撮れるかはその場の状況次第になりますが、理想はこのようにホテル名がわかり、ホテルの出入りが明確にわかる写真でしょう。

うちらとしてもこの写真が成果の一つとなります。
何時間も張り込み、尾行を継続した集大成。この一枚の写真のために雨の日も風の日も張り込みを続けるわけです。ベストショットが撮れた時の感動はアドレナリンが溢れでてきます。対象者からしてみれば迷惑な話ではありますが...。

カメラマンではない探偵が写真の構図を考えて撮影するっていうのも変な話ですが、構図次第でその後の展開も変わってくるでしょう。うちのスタッフの中には「構図が悪い」、「被写体が中心ではない」、「ここはあえて被写体をオフセットして...」なんて一つ一つの写真に点数をつける人間も。ただ、この撮影術っていうのはどこの興信所に入っても最初に習うことです。証明の写真のため、対象者が車移動なのであれば、青看板が入るように撮影してどこ方面に向かっているのか、また徒歩の場合も駅名を入れたりその地域とわかるスポットや店、場合によっては電信柱の住所が入るように撮影するなど。

ラブホテル

電柱の住所からどこを通ったのかがわかりやすくなる。

証拠写真のため証拠にならなければ意味が無い。探偵は写真家の如く撮影に注意しているのです。このように社会一般で使用されない無駄な能力が身についてしまっているため、普段何気ない撮影もそのような構図を求めてしまいがち。この仕事以外では役に立たない無駄なトリビア。あなたも身につけてみませんか?

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