別れさせ屋工作

二つの恋人同士

二つの恋人同士

今まで恋人同士として喧嘩もなく付き合ってきた彼。
ただ、最近はめっきり会う回数は減り、連絡も滞り気味なのが気になっていた。
毎日忙しいから仕方がないけど、だからこそ一緒に遊べる日をしっかり作って約束してほしいと思っていた。これまでは彼の方から誘うことが多かったのに、いつしか逆転していたので、なおさらそう。
しかし「昇進が決まって仕事が多くなった…」と言って先延ばしにされたり、デート当日になって「日にちを間違えていた」なんてひどい言い訳をされた。
なんだか怪しいから彼の見てない時にこっそりスマホをのぞいたら、知らない女と恋人同士みたく仲良く下の名前を呼び合うLINEを見つけてしまった。この女と彼を別れさせたい……。

許せない浮気相手

別れさせ屋をしていると、このような恋人と浮気相手を別れさせたいという、ご相談を数多く受けます。もっと早く気付いていたら…、恋人同士と信じていたのに裏切られた、自分も忙しくて相手を寂しくさせてしまった、といった悔恨や愚痴を一緒に吐き出される方もいらっしゃいます。
恋人同士なら自分だけを見てほしいと思うのは自然なことで、お気持ちはよくわかるのです。
では、別れさせたい、そして元のカップルに戻りたいという思いを叶えるためにはどうすればいいのか。
別れさせ屋がそっとお教えします。

真っ向勝負は危険がいっぱい

まず正面から「あの女と別れて」と言ったり、スマホの証拠をかざして感情的に問い詰めたりするのは、別れさせ屋としてはオススメできません。
恋愛は障害があるほど燃えるもの。もし始まったばかりの恋ならば相手との絆を深める切っ掛けになってしまいます。それに恋人同士とはいえ、彼を束縛しすぎれば重たい女と思われてしまい、別れさせたいという願いを叶えるどころか、逆の立場に立たされる恐れもあります。

破局したカップル

彼のことが好きだからこそ強く責めてしまう…その気持ちは分かるのですが、その結果破局したカップルをたくさん見てきました。どのみち隠れて連絡を取る可能性が大で、その場合はイタチごっこになりかねません。時として真っ向勝負が有効なケースもあるかもしれませんが、まずはやめておいた方がいいでしょう。
それよりも相手に自分で考えさせ、別れた方がいいと思わせる方が、ずっと効果的で今後のためになります。

別れさせ屋も利用する心理学

穏便に別れさせたいのならば、心理的な駆け引きを利用しましょう。
人間は自分で決めた事や、立場を明確にすることによって、一貫性を保とうとする性質があります。
例えばそこまで仲が良いわけではない知人とこういった会話があるとします。

  1. A「代官山の○○ってお店のスイーツが好きなんだよねぇー。」
  2. B「○○?知ってるぅー。私も大好き!あそこ美味しいよねぇー。」
  3. A「じゃあ今度行かない?」
  4. B「…う、うん。じゃあ今度行こっかぁ。」

なぜBは断りにくいのか?
それは最初に好き、美味しいと認めているからです。好きなのに行かないのは辻褄が合いません。つまり人は最初に明確にした自分の立場について一貫性を保とうとするのです。そうしないとなんだか自分で自分を気持ち悪く感じるのです。
これは『一貫性の原理』とよばれる心理効果で、恋人同士の駆け引きに限らず、知らず知らずのうちに使っている人もいます。

使えるマル秘心理テク

これをちょっと応用するわけです。
例えば友達が浮気で悩まされているといった話を恋人にします。そして浮気は良くない、浮気する人は最低だと恋人に言わせるように仕向け、言質を取るのです。つまり「浮気ダメ絶対!」という立場を明確に取らせることで、あなたとカップルであるにもかかわらず他の異性と関係を持っているという一貫性の無さを気付かせるのです。
そして浮気は良くないとした一貫性を保とうと何かしら行動したくなります。そうじゃないと気持ち悪いですからね。
別れさせ屋の工作員はこういった心理テクニックを随所に折り込みながら工作を進めていくのです。