別れさせ屋工作

夫婦を離婚させた別れさせ屋工作

夫婦を離婚させた別れさせ屋工作

「次はどうやって別れさせようかな。」
工作員の私は、いつもこんなことを考えています。
成功した人のパターンをそっくりそのまま別案件で使えるならラクなんだけど、そうはいきません。確実で決まった方法なんて無いんです。なぜなら、状況も人も、どれもこれも毎回全く違いますからネ。
そこでどうするかって言うと、少しでも対象者の雰囲気だったり現状をつかむ。ちょっとでも分かればそこから対象者を分析し、作戦を立てていくんですね。
今回は分析が成功に繋がった、別れさせ屋工作のわかりやすい成功例を紹介しましょう。

その案件では、私はある20代女性と友達になりました。ミッションは彼女と夫を別れさせること。依頼者様は夫の不倫相手でした。

女子と仲良くなるにはコレ!

夫婦の間には4歳と5歳の息子がいました。
彼女は仕事も家事もこなしながら育児に明け暮れる毎日。そのためか夫の浮気に全く気付いていませんでした。
彼女は「夫は仕事の帰りが遅くて顔を合わせることはほとんどない」と言っていましたが、不満や愚痴はあまりなく、まさに「妻の鑑」といったところ。
漂う雰囲気から、セックスレスかな?と思い、彼女にさりげなく聞いたところ、私の予想は的中。かといって不倫願望もなく…というよりは、彼女には自分が「不倫」や「浮気」をするという概念がありませんでした。
同じ毎日の繰り返しに少なからず不満を抱いているが、これが当たり前という感覚でいるっぽい。そう分析した私は、この手の人に男性工作員を紹介したところで、すぐになびかせるのは難しいな、と推理。そこでまずは心を開かせることに専念しました。

成功実績のある方法

実は私には同性接触で仲良くなるきっかけとしてよく使う技があるのです。過去に成功した人が多く、この部分は実績アリです。
それはズバリ美容の話。
元美容部員だった私の超得意分野です。女の子が飛びつきやすい話題なんですね。
私は彼女にオススメの化粧品を紹介したり、メイクレッスンをしたり。時には一緒にショッピングに出掛けたり、エステサロンも紹介しました。(浪費作戦)
彼女は変わり映えのなかった毎日にハリが出たのか、日増しにキラキラ輝いていったのです。しかしその変化に気付いてあげられたのは私だけ…。
夫にアピールしたらしいけど、「無駄金ばかり使ってどうするんだっ!」と罵声を浴びせられたそう。女性の一番嫌がる言葉を放ってしまった夫。夫婦の間に亀裂が入った瞬間でした。

離婚させる方法

彼女は妻として母としての役割を十分に果たしているのに、少しの贅沢も許されないだけでなく、女性としての価値をも否定されたのです。
さて、その後です。彼女は女性として自立していたし、離婚後の生活については特に心配なさそうなタイプでした。ここで男性工作員を紹介するやり方もありますが、依頼者様と相談した結果、夫婦には爆弾を投下することになったんです。

成功した人まであと少し

それは彼女に夫の不倫を気付かせること。
全く疑っていない彼女だからこそ、夫はどこかで油断しているはず。そう分析した私は浮気のチェック方法を彼女に伝授。すると彼女はいとも簡単に夫の不倫を暴いたのでした。
夫の裏切りを知った彼女。
張り詰めていた糸が切れてしまったせいか、「夫とは離婚してやる」の一点張り。具体的に離婚話をする前に彼女は子供を連れて実家に帰り、夫とは別居することに。

失敗ではなく成功で

ここまでを依頼者様に報告したところ思わぬ答えが返ってきました。「別れさせ屋工作を終了してください。」えっ!あと少しで「成功した人」になれたのに。
まあ、工作途中で気持ちが変わることはよくあります。依頼者様の真の目的は妻への嫉妬だったのか、彼への復讐だったのか…。それとも怖気づいてしまったのかもしれません。
それ以降依頼者様からの連絡は途切れてしまったため、真相はヤブの中。
消化不良に終わりましたが、これは工作失敗の話ではなく、あくまでも別れさせ屋を使った人で成功した人の話と捉えてくださいね。