別れさせ屋工作

別れたくても別れてくれない奥さんの事情

別れたくても別れてくれない奥さんの事情

「結婚生活は既に冷めきっているのに、奥さんがいつまでも別れてくれない。」
不倫から脱却し、彼と一緒になりたいと願う独身女性から、夫婦の別れさせ屋工作の依頼を数多く受けます。

最近では離婚も珍しくなく、別れて恋愛を謳歌したり、再婚して新しい生活に踏み出す女性も少なくありません。
しかし、子供の教育に影響する。世間体を守りたい。経済的な自立が難しい。こういった理由から別れたくても結婚生活を継続する人もいます。
当人にとっては切実な問題でもあるので、夫の協力や歩み寄りなしには二つ返事で離婚に同意できないのです。
ただでさえ簡単には別れてくれない奥さんですが、別れさせ屋の経験上、夫の不倫に気付いている場合、状況は少し複雑になります。

女の敵は女

何故、夫の不倫を知っていながら奥さんは別れてくれないのか?
「女性はすぐ感情的になるからね。」
この一言で片づける人もいますが、そんな単純なことではありません。理由は様々ですが、ひとつは女性特有の人間関係の築き方にヒントが隠されています。

女性がファッションやメイクに気を配る理由は男性の気を引くためですが、実はそれだけではありません。
周囲の女性からどう見られているのか、女性同士の比較を重要視しています。
つまり女性は男性の目よりも女性の目の方を気にしているのです。
例えば、同じオフィスや学校で女性らしい洋服を着て、ちゃんとメイクをした女性がいるとします。女性らしさを身にまとった人ですね。
すると周囲の女性はおのずと彼女を意識し、自分もちゃんとしなければと思うのです。

負け組になりたくない

また女性は同性間の関係によってアイデンティティを計る傾向にあります。
◯◯さんは私のことを同等にみている、もしくは見下している…。彼女に負けている、勝っている。女性は敏感に優劣を感じ取ります。「勝ち組」「負け組」などという言葉がありますが、「負け組」にならないことに執着するのが女性特有の心理かもしれません。
ここで話は戻りますが、仮に奥さんが夫と別れてもいいかな~と思っていても、不倫相手への敵意が大きくなり負けたくないという心理が働けば、簡単には離婚に同意しません。妻という立場にある限り、負けにはならないからです。

獅子身中の虫

いつまでも別れてくれない状態が続くと、痺れを切らして「あなたの夫は私と不倫している」と奥さんについ匂わせてしまう人がいます。
そのうち匂わせにとどまらず、彼のスマホからそっと奥さんに連絡をしたり、勢い込んで自宅に押しかけるような行為は事態を悪化させるだけです。
下に見ていた相手から宣戦布告されるわけですから、大抵の奥さんは戦闘態勢に入ります。
別れてくれないばかりか、不倫を認めたことで多額の慰謝料を請求されるリスクが生じますし、彼の信頼を失い、自分が切られてしまうかもしれません。自ら離婚する確率を減らす行為です。
行動を起こす前によく考えなければいけませんね。

実は彼が一番の原因?

ただ「いっそのこと全てを白日の下にさらしてやろう」そんな気持ちになってしまうのもわかります。
不倫において、奥さんが別れてくれない理由は何も女の戦いだけが原因ではありません。
一番問題なのは、煮え切らない彼の態度だったりします。

離婚を考えていると言っているが、ちゃんと話し合っているのか?
もうちょっと待ってくれ、と言うが、いつまで待てばいいのか?

彼に対してどうしても消せない不信感、先の見えない不安。これらがストレスになるのは間違いありません。彼の協力なしに一人で奥さんという敵と戦いながら人生を切り拓いていくのは大変なこと。
別れさせ屋工作を依頼したあと、少し肩が軽くなったとおっしゃる依頼人様は結構多いのです。