別れさせ屋工作

別れさせ屋を利用する人には様々な理由がある

別れさせ屋を利用する人には様々な理由がある

別れさせ屋という仕事を長く続けていてしみじみ思うのは、別れさせる理由や相手は本当に人それぞれだということです。
恋人を別の人間に略奪されたのでその二人を別れさせてほしいとか、どうしても好きな人と付き合いたいので、その人と今の彼女を別れさせる方法はないのかと問い合わせてくる人もいます。
中には不倫相手と自分の別れさせや、その逆で不倫相手と一緒になる為に奥様と自身の別れさせなど、別れたいという気持ちから自分自身の別れさせ屋工作を依頼する方もいらっしゃいます。
これまで膨大な数の案件に携わってきましたが、繊細な男女問題に縛られ、自分自身で動くことができないため、別れさせ屋に依頼するという人が多いと思います。

別れさせ屋が使用する工作方法

我々がターゲットを別れさせる為に使用する方法はいくつかありますが、今回はその中でも代表的な心理誘導について触れてみたいと思います。
心理誘導と言えば少し難しいイメージがありますが、マインドコントロールのような大それたものではありません。
要は、ターゲットに対して工作を仕掛ける際に、ターゲット自身が「自分は今の恋人と別れた方がいいのかもしれない」とか「今の彼よりも元カレ(依頼者)の方がいいかもしれない」と思うように工作員が働きかけていくのです。
しかし、ターゲットに対して「今の彼女と別れた方がいい」とか、「今の彼氏と別れて元カレとよりを戻したほうがいい」などとストレートに伝えるわけではありません。
工作員がターゲットに接触して、仲良くなり、食事などを通して会話する際に、まず自分の話をします。工作員はターゲットと同じような境遇であったり似た状況にある設定で話をします。自分の恋愛相談をまず行うことで、共感を得て、そしてターゲット自身に置き換えて考えさせるのです。
例えばターゲットが、今の彼女が料理を全くしない人で、それを不満に思っていたとします。その情報を基に工作員は「自分の元彼女は料理を全くしない人で、自分は問題なかったが今後結婚して子供が産まれた時に、その子供が可哀想だと思って別れた。」という話をします。
それを聞いたターゲットは自然と自分に置き換え、考えるようになるのです。

心理誘導に持っていくために

上記でお伝えした工作内容はほんの一例です。
料理が作れないだけで別れてくれれば問題ないのですが、最終的に別れさせるには、こうした小技を用い、少しずつターゲットに擦り込んでいく必要があります。
ジャブの積み重ねが相手にダメージを蓄積させていくように、マイナスの情報が別れへの後押しになってくるのです。もちろんターゲットの様子から一発大きなパンチを当てに行くことも時にはあります。

工作員は、事前にわかっていた情報と調査によってわかった情報から内容を検討してプランを練り、ターゲットに合わせたやり方で進めていきます。
情報を仕入れる為にはターゲットと工作員が仲良くなる必要がありますし、会話の中で聞き出す技術も必要です。そしてその情報を基に、その場で工作を進めていく頭の回転の速さも求められるでしょう。
こうしたことを可能にしていくためには、人間観察力はもとより数々の実践経験を積んできた工作員のテクニックが問われると思うのです。