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依頼人体験 |
依頼人様からの寄稿のため本人と特定されない様に文中の固有名詞は事実とは異なる部分がございます。 |
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「浮気調査」 神奈川県横浜市 40代 女性 主婦 三村加奈子さん(仮名)より
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| 第七回 追跡 〜まさかの展開〜 |
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三沢さんは、定期的にメールをくれましたが、主人の動きに変化はないそうです。待ち合わせは、きっと12時ね! そう思っていたのに、時間ばかりが過ぎていく。気が付けば、時計の針は午後の2時近くを指していました。
いきなり動くかもしれない。そしたら、調査の邪魔をすることになるかも。などと考える間もなく、私は無意識に電話を掛けてしまっていました。
「あのお、すみません。主人の様子があまりにもおかしいもので気になってしまって」
「あ、はい。大丈夫ですよ。こちらも、ご連絡しようと思ってましたので」
三沢さんたちから見ても、主人の行動はおかし過ぎるとのことでした。そこで、私は、主人の様子を近くで見てきてもらうように頼んだのです。本当に女と待ち合わせをしているのなら、待たされたとしても、きっと嬉しそうにしているかもしれないから。少しでも情報が欲しい。私は、いつになくアセっていました。
あまり主人の車の近くをウロつくと、見られる危険性からリスクが大きい。しかし、それで気持ちが落ち着くのならばと、三沢さんは、私を気遣って了解してくれました。
数分後。三沢さんから連絡が入りました。
「非常にイライラしているみたいでした。煙草を吸いながら画面を見ていましたので、きっと相手との待ち合わせがうまくいかないのではないですかね」
主人は、普段はめったに煙草を吸いません。煙草を吸うときはイライラしている証拠。三沢さんの分析は正しいかも…。
「あ、動き出しました! すみません、一旦、切ります!」
もう、どうなってるんでしょう? 長い時間、おとなしくしていると思ったら、急に…。
たとえ静かな時間が長く続こうとも、動くときは一瞬でいなくなってしまう。調査の現場で油断は禁物という三沢さんのセリフを思い出しました。
主人は関内駅を通り過ぎ、首都高を東京方面へ向って走行中と、三沢さんからメールが入りました。待ち合わせが東京になったの? ホント、どうなってるの?
主人は、お台場へ行き車を駐車。大きな映画館へ入って行ったそうです。スタッフの方も追跡してくれたのですが、誰とも待ち合わせすることなく、劇場内へ。鑑賞中もひとりだったというではないですか。
もう訳が分かりません…。映画を観終わった主人は、また車に乗り、また、高速へ乗ったようです。この後、誰かと会うなら帰りは相当、遅くなります。ゴルフという言い訳も苦しくなるんじゃないか。その前に、どうして、そんな心配を私がしなければいけないんでしょうか…。
「もしもし、この感じだと、旦那さんは帰宅しているみたいですよ!」
三沢さんから連絡が入り、全身の力が一気に抜けてしまいました。
今日は、関内で待ち合わせて女と密会するつもりだった。それが、土壇場でキャンセルになった。帰るには早過ぎるので、お台場まで行って時間を潰していた。以上が三沢さんの分析でした。たしかに、そう言われれば、納得できるような気もします。
ああ、イライラする! しかし、そんな私の気持ちを見透かしたかのように、三沢さんはアドバイスをくれました。
「くれぐれも、悔しいというお気持ちを顔に出さないようにしてください。ご主人が帰宅されたら普段どおりに迎えないとダメですよ。無理そうなら、具合が悪いことにして寝込んでもいてもですから」
主人の帰る少し前に、三沢さんから「もうすぐ自宅の近くですよ」という報告が。そのすぐ後、本当に主人が帰宅したので、三沢さんの報告が間違いないのは、疑いようもありませんでした。不可解な行動も、三沢さんの分析どおりなのでしょう。ゴルフのスコアのせいにして、機嫌の悪さを誤魔化していましたから。
それにしても、いい気なもんです。機嫌が悪いのは、私の方よ! という気持ちは、絶対、顔に出ていたはず。三沢さんのアドバイスを聞いて正解でした。
私は、布団の中でほぞを噛みながら、次こそはという思いを強くしていったのでした。
となると、一体主人は何のために出かけていたのか・・・。
ああ、また眠れない夜になりそう。
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