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※依頼人様からの寄稿のため本人と特定されない様に文中の固有名詞は事実とは異なる部分がございます。
「メル友裏とり調査」 福島県福島市 23歳 女性 OL 小林由紀子さん(仮名)より
第九回 「追跡」
「それでよかったのよ! 辛いだろうけど、探偵さんは正しいと思う。あきらめちゃダメよ!」
電話して判明した事実を伝えたとき、先輩は励ましてくれました。
探偵さんと同じように、私を気遣ってくれて、力を与えてくれたんです。
数日後、探偵さんたちのチームが仙台にいらっしゃいました。
実際の調査に入った場合、ひとりで調査することなどあり得ないとのこと。
どなたも精悍な感じで、とても頼もしい。そして、最初から相談にのってくれていた方がチーフとして同行していました。
「はじめまして。Fです。お電話では失礼いたしました。落ち着かれているようで安心しましたよ」
やさしい方でした。何よりも先に、私の気持ちを優先してくれる。そして、支えになってくれる。
そう思わせてくれるよな温かさがありました。
「まずは、現地に行ってみて、下見から入ります。対象者の奥さんは仕事をしていないようですが、
どういう暮らしをしているかなどを探る必要はあるでしょう。その上で、対象者の動向も調べていきます」
Fさんの方針は明確で、的確だと思いました。
何よりも、慎重に進めてくれそうな雰囲気には安心しました。
こうして調査は進み、いろいろなことが判明していきました。
●高木なる人物の奥さんは40歳前後の専業主婦で、平凡な暮らしをしていること。
●お子さんは2人。小学生の男の子と幼稚園に通う娘さんであること。
●"たーさんラーメン"は実在しているが、高木はオーナーではなく従業員であること。
●高木の仕事はランチタイム中心で、夜には家に帰っていること。
2日間の調査で、外堀は埋まった。Fさんはそう言いました。
知りたくなかったけど、知らなければいけない事実が次々に出てきて、また、私は混乱していきました。
でも、ここでくじけるわけにはいかない。先輩の言葉も後押ししてくれえて、
いよいよ、内堀を埋める話へと進んでいきました。
『何がオーナーよ! 一緒にやっていこうですって? ふざけないで!』
田島という虚像に踊らされていた自分を過去に戻って説き伏せたい気持ちでいっぱいでした。
でも、冷静にならなければ。Fさんも、これからが正念場だと言ってくれてますし。
「動きは掴めると思います。そして、ここから先は、ご自身にも動いてもらう必要があります…」
どうしればいいのか。具体的は、私は何をする必要があるのか。
Sさんのお話は、私にとっては、とても辛くて耐えられそうもない行動でしたが、やらなければいけない。そう自分に言い聞かせて、動くことになったのです…。
